新しい街での暮らしを考える場合、その街の住みやすさや住環境などを事前にチェックしておきたいものです。
また、子育て世帯にとっては、子育てしやすい環境かどうかも、物件を選ぶ際の重要なポイントになるでしょう。
そこで今回は、兵庫県明石市の住みやすさを、市の概要と住環境、子育て環境の3つのポイントに沿って解説します。
兵庫県明石市へのお引っ越しをご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
明石市の概要
明石市での住みやすさを考える際には、そもそも明石市がどのような市なのかを知ることが大切です。
そこでまずは、明石市の概要や特徴について解説します。
明石市の概要
明石市は、兵庫県の南部に位置する市です。
明石海峡をはさんだ目の前には、淡路島があります。
明石市の面積は49.41㎢で、瀬戸内海に面して東西に細長い形をしているのが特徴です。
瀬戸内海から採れる海の幸にも恵まれており、漁業が盛んにおこなわれています。
また、年間を通じて温暖な気候に恵まれ、適度な雨量もあるため、野菜や果物などをつくる農業も盛んです。
明石市の人口は約30万6,000人で、約13万9,000世帯が暮らしています。
兵庫県のなかでは5番目に人口が多い市で、現在も増え続けています。
明石市の特徴
明石市の主な特徴は、以下の4つです。
神戸や大阪のベッドタウン
明石市の東側と北側は、神戸市に接しています。
東西に電車が通っており、神戸市の中心部まで乗り換えなしでアクセスできます。
通勤や通学に便利な立地であるため、神戸や大阪のベッドタウンとして人気です。
時のまち
明石市は、東経135度の日本標準時子午線上に位置しているため、「時のまち」として有名です。
子午線上にある明石市立天文科学館には、直径約6.2mの大時計が設置され日本標準時を刻んでいます。
海が身近にある
明石市は、東西に15.6㎞の海岸線を有しています。
海岸沿いには、明石海峡大橋を望みながらのんびり過ごせる公園などが点在しています。
また、海水浴や海釣り、バーベキューやクルーズなど、四季を通じて海のレジャーを楽しめるのも明石市の魅力です。
歴史がある
「平家物語」には、源氏と平家の合戦場となったことが記されています。
明石市は、古くから風光明媚な地として知られており、多くの詩人が歌を詠んでいます。
「源氏物語」の舞台にもなっており、ゆかりのお寺は人気の観光スポットです。
また、江戸時代には明石城が築かれ、城下町として栄えました。
市内にはさまざまな史跡が多く残されており、歴史を身近に感じられる点も明石市の特徴です。
明石市の住みやすさを住環境から知る
実際に明石市での暮らしを検討するにあたって、どのような住環境なのかも事前にチェックしておきたいものです。
そこで次に、明石市の住環境として、「交通アクセス」「買い物のしやすさ」の2つに注目し、住みやすさについて解説します。
交通アクセス
明石市は、阪神と播磨との接点であるだけでなく、海を隔てて淡路・四国を結ぶ位置にあるため、交通の要としての役割を果たしてきました。
現在は交通網が整備され、どの方面にアクセスする際にも便利な立地です。
なかでも、神戸や大阪方面に通勤・通学する方が多く、JR明石駅は利用客の多い駅として知られています。
明石駅は新快速が停車する駅で、新快速を利用すれば約40分でJR大阪駅までアクセスできます。
明石駅の1つ隣りの西明石駅は、新幹線の停車駅であるため、遠方へ出かける際にも便利です。
また、市内にはコミュニティバスが運行しており、郊外に住んでいても駅まで利用できるため、交通アクセスに困ることはないでしょう。
買い物のしやすさ
明石市には、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストアなどが数多く点在しており、日常の買い物に便利な街です。
とくにスーパーマーケットの激戦区ともいわれており、価格の安い店も多くあります。
夜遅くまで営業している店舗もあるため、仕事などで帰りが遅くなっても安心です。
瀬戸内海で獲れた魚介類がその日のうちに店頭に並ぶ商店街があり、新鮮な食材を購入できるのも魅力です。
さらに、明石市にはショッピングモールもあります。
以下で、おすすめの施設を2つご紹介します。
パピオスあかし
明石駅前南地区市街地再開発プロジェクトにより誕生した複合施設で、グルメとショッピングを楽しめるだけでなく、図書館や公共施設、住宅棟があります。
市民広場では、趣味の作品展示、ダンスや音楽などのパフォーマンス、物品販売などもこなっています。
週末には多くの方でにぎわうおすすめのスポットです。
●所在地:明石市大明石町1-6-1
●アクセス方法:JR「明石駅」より徒歩1分
イオン明石ショッピングセンター
JR大久保駅の近くにある、イオン系列の商業施設です。
1番街から5番街まで分かれており、食料品店や雑貨店、衣料品店、飲食店などさまざまな店舗が入っています。
周囲には高層マンションが多く建っており、連日多くの方が買い物を楽しんでいます。
映画館もあるため、休日に家族と過ごせるおすすめのスポットです。
●所在地:明石市大久保町ゆりのき通3-3-1
●アクセス方法:JR「大久保駅」に直結
明石市の子育て環境
明石市は、子育て世帯からも人気がある街だということをご存じでしょうか。
この章では、その理由について解説します。
保育園・学校が多い
明石市には、保育園、小学校、中学校、高校、大学のキャンパスと数多くの教育施設があります。
公立の幼稚園はすべて小学校に隣接しており、行事なども一緒におこなっているため、スムーズに小学校へとステップアップすることができます。
また、小学校1年生と中学校1年生のクラスは少人数制になっており、きめ細かい指導を受けられる点も魅力です。
病院が多い
明石市には、さまざまな診療科のクリニックが点在しています。
なかには、日曜日も診療をおこなっているクリニックもあり、家族の急な病気の際にも安心です。
大きな総合病院もあり、救急や夜間に受診することも可能です。
サポート体制が整っている
明石市は、子育て世帯に向けた自治体のサポート体制が整っています。
たとえば、子どもの医療費は高校生まで無料です。
保育料についても第2子以降は無料、中学校の給食費も無償です。
0歳児を対象にした見守り訪問では、毎月おむつやベビー用品を自宅に届けてくれます。
その際に、子育てに関する相談をすることも可能です。
年齢に制限はありますが、明石市立天文科学館や文化博物館、親子交流施設、海浜プールといった公共施設の入場も無料です。
このような子育て支援には、所得制限を設けていません。
これは、全国的にも珍しい取り組みです。
そのほか、明石市の妊娠・子育て支援情報を発信する「あかし子育て応援アプリ」や、子ども食堂、放課後児童クラブ、病児・病後児保育など、サポート体制が充実しています。
このように、明石市は子育て支援に力を入れているため、子育て世帯や新婚のご夫婦などにおすすめの街です。
ファミリー層が多く暮らしていることから防犯意識が高く、治安も良いので、安心して子育てできますよ。
まとめ
兵庫県明石市は、大阪や神戸のベッドタウンとして人気があり、海の近くで自然を感じながら暮らせます。
交通アクセスや買い物の利便性が高く、若い世代から年配の方まで、あらゆる年代の方が住みやすさを感じられる街です。
とくに、子育て世帯に対するサポート体制が整っており、所得制限なしにさまざまな支援を受けられるため、ぜひ明石市ですてきな物件を探して新しい生活を始めてみてはいかがでしょうか。